【10月5日 AFP】エジプトの考古学者らは3日、2500年以上前に埋葬された木棺(もっかん)がここ数週間で59基見つかったと発表した。木棺は保存状態が良く、開けられた形跡はないという。

 エジプト当局は集まった報道陣の前で、凝った装飾が施された木棺の一つを開封。鮮やかな色の象形文字が書かれた埋葬用の布に包まれたミイラを公開した。

 今回木棺が発見されたのは、首都カイロ南郊の墳墓群サッカラ(Saqqara)。

 約3週間前に最初の木棺13基の発見が発表されて以来、さらに多くの木棺が見つかった。深さ12メートルのたて坑から見つかったものもある。

 同国のハリド・アナニ(Khaled al-Anani)観光・考古相は同じ場所に無数の木棺が埋まっている可能性があるとした上で、「きょうは発見の終わりではない。大発見の始まりだと考えている」と述べた。

 サッカラでの発掘調査により近年、複数の貴重な遺物のほか、ヘビや鳥、コガネムシなどの生物のミイラが見つかっている。(c)AFP/Mohamed Abouelenen with Menna Zaki in Cairo