【10月4日 AFP】全仏オープンテニス(French Open 2020)は3日、男子シングルス3回戦が行われ、世界ランキング186位の予選勝者、ダニエル・アルトマイヤー(Daniel Altmaier、ドイツ)が6-2、7-6(7-5)、6-4のストレートで大会第7シードのマッテオ・ベレッティーニ(Matteo Berrettini、イタリア)を破り、16強入りを決めた。

 四大大会(グランドスラム)初出場でのベスト16入りは、2000年以降の男子選手ではわずか4人目。また、6年のキャリアで生涯獲得賞金が17万3600ドル(約1800万円)だった22歳は、今大会だけで少なくとも22万1400ドル(約2300万円)の賞金という想定外の収入を得ている。

 アルトマイヤーは「実は前の週にエクサンプロバンス(Aix-en-Province)の大会でけがをして、全仏は出場できるかも分からなかった」「だけど医師からゴーサインが出て、ここにいられることがすごくうれしい。僕にとっての大会が続き、勝ち残れているのが幸せだ」とコメントした。

 さらにアルトマイヤーは、けがでシーズンのほぼすべてを棒に振った2018年にスタン・ワウリンカ(Stan Wawrinka、スイス)の存在が励みになったと話し、感謝を口にしている。

「僕がけがをしていた時に彼がたくさん助けてくれた」「ものすごく多くのことを成し遂げてきた彼のようなトップ選手と友情を築けていることは特別だ」

「彼のプレーを見ていると、いつも自分で『行くぞ、スタン』と言っている。だから僕も『行くぞ、ダン』って言いたくなって、少しまねするようにしている。僕が今元気でいられるのは、彼の存在が大きい」

 アルトマイヤーは4回戦で、第17シードのパブロ・カレーニョ・ブスタ(Pablo Carreno Busta、スペイン)と準々決勝進出を争う。カレーニョ・ブスタは10シードのロベルト・バウティスタ・アグト(Roberto Bautista Agut、スペイン)との同胞対決を制して勝ち上がった。(c)AFP