【9月30日 AFP】クウェートのサバハ・アハマド・ジャビル・サバハ(Sabah al-Ahmad al-Jaber Al-Sabah)首長が29日、死去した。91歳だった。サバハ首長は現代クウェートの外交政策を形作った人物で、湾岸諸国を襲った危機の数々で調停役としての功績を残した。

 クウェート政府は、弟のナワフ・アハマド・ジャビル・サバハ(Nawaf al-Ahmad al-Jaber Al-Sabah)皇太子(83)が首長を継承すると発表。40日間の国喪を宣言した。

 サバハ氏は、1990年のイラクによるクウェート侵攻や、世界的な原油価格暴落、議会での混乱や大規模なデモが発生する中で同国のかじ取りを担った鋭敏かつ不動の指導者として知られた。1963~91年に外相を務め、2003年には首相に就任。2006年に首長に即位した。

 サバハ首長は首都クウェート市での手術後、治療のため訪れていた米国で息を引き取った。詳しい病状は公表されていない。(c)AFP