【9月27日 AFP】ワールドアスレティックス(World Athletics、世界陸連)は26日、ロシア陸上競技連盟(RUSAF)に対し、資格回復に向けた反ドーピングの包括プラン作成の期間として、追加で5か月の猶予を与えると発表した。

 ワールドアスレティックスは当初9月末までのプラン作成を求めていたが、「復帰のための詳細かつ適切なプランを作成するリソースがRUSAFにない」ことを理由に、新たな期日を2021年3月1日に定めた。

 ただし、そこから東京五輪開幕までは5か月もなく、ロシアの陸上選手の五輪出場にはさらなる暗雲が漂っている。ロシアについては2015年11月、薬物利用がまん延していたことが世界反ドーピング機関(WADA)の調査で判明し、国際大会から除外されている。

 ワールドアスレティックスは罰金や関連費用など約631万ドル(約6億6600万円)の支払いを求め、RUSAFは8月に全額を支払ったが、同時に資格回復の条件を定めた。RUSAFは現在、新たな上層部の下、「ドーピングを絶対に許容しない文化」を示したロードマップを打ち出している。(c)AFP