【9月26日 AFP】ボクシング、8階級制覇王者のマニー・パッキャオ(Manny Pacquiao、フィリピン)が、元総合格闘技(MMA)のスーパースターで現役復帰を計画しているコナー・マクレガー(Conor McGregor、アイルランド)氏との対戦を検討していることが、25日に分かった。

 パッキャオが運営するMPプロモーションズ(MP Promotions)のショーン・ギボンズ (Sean Gibbons)代表がAFPに対し、同選手とマクレガー氏のファイトは、「とてつもない世界的イベント」になるとメールで述べた。

 現在41歳のパッキャオは、昨年7月に米ラスベガス(Las Vegas)でキース・サーマン(Keith Thurman、米国)に衝撃的な勝利を飾ってWBA世界ウエルター級王座を獲得して以来、実戦からは遠ざかっている。

 2017年に元ウエルター級王者のフロイド・メイウェザー・ジュニア(Floyd Mayweather Jr.、米国)氏との一戦で大金を動かしたマクレガー氏と戦うことになれば、パッキャオにとっては再び巨額のファイトマネーが手に入るのが確実になるとみられる。

 母国フィリピンで上院議員に選出されているパッキャオは、政治家としてのキャリアと最高レベルのボクシングを持続することを見事に両立させている。

 ギボンズ氏は両陣営がファイトに合意するには「長い道のり」があるとしながらも、「(パッキャオ)上院議員が2020年にリングに戻るにあたり、これは(間違いなく)検討されているファイトの一つだ」と断言した。

 さらに、「パッキャオ上院議員とコナー・マクレガー氏が戦う話は、これまでに何度か持ち上がっている」と明かすと、マクレガー氏はメイウェザー氏との一戦で「世界最高のボクサー」に挑戦する実力があることを示したと付け加えた。

 とっぴなコメントで何度もソーシャルメディアを騒がしているマクレガー氏もこの日、自身のツイッター(Twitter)アカウントに、「次は中東でマニー・パッキャオとボクシングだ」「現代最高のボクサー2人と対戦するのは、本当に光栄なことだ」と投稿した。

 一方、米スポーツ専門チャンネルESPNでは、マクレガー氏のマネジャーを務めるオーディー・アッター(Audie Attar)氏が、パッキャオとの対戦の話は本格的に進んでおり、12月か来年1月に中東での開催を検討中と話したと伝えられた。(c)AFP