【9月26日 AFP】先週死去した米連邦最高裁判所のルース・ベイダー・ギンズバーグ(Ruth Bader Ginsburg)判事の遺体を納めたひつぎが25日、米連邦議会議事堂内に正装安置された。議会での正装安置は女性としても、ユダヤ人としても史上初めて。

 米国旗に包まれたひつぎは、議事堂の東階段を上がり国立彫像ホール(Statutory Hall)に安置された。同ホールで行われた追悼式には親族のほか、民主党の大統領候補ジョー・バイデン(Joe Biden)氏や議員、高官らが参列した。

 新型コロナウイルス感染拡大防止のため、参列者の大半はマスクを着用。ひつぎが儀杖(ぎじょう)兵によって黒いリボンがかけられた木製の棺台に置かれる間、参列者は手を胸に当てて追悼の意を表した。この棺台は、1865年に暗殺されたエーブラハム・リンカーン(Abraham Lincoln)大統領の遺体が安置された際にも使われた。

 ギンズバーグ判事は今月18日、87歳で死去。米最高裁判事となった史上2人目の女性で、現代米国の差別禁止法を形作った人物として知られる。(c)AFP