【9月24日 AFP】フランス政府は23日、新型コロナウイルスの感染再拡大を受け、国内第2の都市マルセイユ(Marseille)を「最大警戒」地区に指定し、バーやレストランなどの閉鎖を命じた。各地で感染が再燃している欧州では、累計感染者数が500万人を超えた。

 フランスでは、24日だけで1万3000人超の新規感染者と800人の入院が報告された。オリビエ・ベラン(Olivier Veran)保健相は、仏本土で現在唯一の「最大警戒」地区とされたマルセイユ市内の飲食店に閉鎖命令を出した。

 一方、警戒レベルで一段下の「警戒引き上げ」地区に指定された首都パリなど8主要都市については、公の場での集会の上限人数を最大10人に制限し、飲食店の営業時間を短縮する。

 スペインでは、感染爆発の中心地となっているマドリード首都圏の約85万人を対象に、すでにロックダウン(都市封鎖)措置が取られている。政府は25日にロックダウン延長を発表する予定だ。

 英国も、感染者増加の抑制へ新たな対策を打ち出した。24日に施行された新規則では、バーなど飲食店の営業時間を短縮。政府は在宅勤務を推奨し、観客を入れたスポーツの試合再開計画も中止となった。(c)AFP/Mariette Le Roux with AFP Bureaus