【9月23日 AFP】イングランド・プレミアリーグのウェストハム(West Ham)は22日、デビッド・モイーズ(David Moyes)監督とイッサ・ディオップ(Issa Diop)、ジョシュ・カレン(Josh Cullen)の2選手が、新型コロナウイルスの検査で陽性反応を示したと発表した。直後に行われたフットボールリーグカップ(England Football League Cup 2020-21)の3回戦では、ウェストハムがハル・シティ(Hull City)に5-1で大勝している。

 モイーズ監督や選手たちが本拠地ロンドン・スタジアム(London Stadium)でこの日の試合に向けて準備をしていた際、ウェストハムの医療チームは検査結果を伝えられた。

 ディオップとカレンは先発メンバーに名を連ねていたが、欠場を余儀なくされた。

 ウェストハムは発表文の中で「監督と両選手はすぐさまスタジアムを後にし、帰宅した」と記した。

「無症状である3人は今後、英公衆衛生庁(PHE)とプレミアリーグのガイドラインとプロトコルに従うことになる」

 同日の試合は予定通り行われ、アシスタントコーチを務めるアラン・アーバイン(Alan Irvine)氏がウェストハムを指揮。セバスティアン・ハラー(Sebastien Haller)とアンドリー・ヤルモレンコ(Andriy Yarmolenko)の2得点が生まれたウェストハムは、ロバート・スノドグラス(Robert Snodgrass)もゴールを決めた。

 両チームの医療スタッフは、屋外での試合中の感染リスクが非常に低いことを示唆する証拠を示した上で、イングリッシュ・フットボールリーグ(EFL)の医療部門と協議し、試合開催に合意したと考えられている。

 陽性反応を示したモイーズ監督、ディオップ、カレンは10日間の隔離を強いられるため、27日に予定されているプレミアリーグのウォルバーハンプトン・ワンダラーズ(Wolverhampton Wanderers)戦と、来週に行われるフットボールリーグカップの4回戦は指揮、出場できない。

 ウェストハムで3人の陽性反応が確認される数時間前には、4部レイトン・オリエント(Leyton Orient)の数選手が陽性となったため、トッテナム・ホットスパー(Tottenham Hotspur)との同3回戦が延期になったばかりだった。

 また、英国のボリス・ジョンソン(Boris Johnson)首相は同日、感染者数の急激な増加により、当初10月から予定されていたファンのスタジアム入場が認められない見通しであることも明かした。

 ハルに勝利したウェストハムは4回戦で、イングランド・フットボールリーグ1(3部)のフリートウッド・タウン(Fleetwood Town FC)とエバートン(Everton)の勝者と対戦する。(c)AFP