【9月22日 AFP】クロアチアサッカー連盟(HNS)は21日、2018年のW杯ロシア大会(2018 World Cup)でチームの準優勝に貢献したMFイヴァン・ラキティッチ(Ivan Rakitic)が同国代表から引退すると発表した。

 連盟が公開した発表文の中で、32歳のラキティッチは「クロアチア代表に別れを告げるのは、キャリアで最も難しい決断」とコメントした。「だが、この決断を下さねばならないときだと感じた」とコメントした。

「母国のためにプレーしたすべての試合を楽しんだし、あのW杯での忘れられない瞬間は、人生の大切な記憶であり続ける」

 2007年にA代表デビューしたラキティッチは、106試合に出場し通算15得点を記録。昨年10月に行われた欧州選手権(UEFA Euro 2020)予選のウェールズ戦が代表でのラストマッチとなったが、今回の決断に関する理由については詳細を明かさなかった。

 HNSは、W杯ロシア大会の決勝トーナメント1回戦のデンマーク戦と準々決勝のロシア戦で、ラキティッチがPK戦の最後のキッカーとしてゴールを決めたことを回想している。クロアチアはこの大会で決勝に進出したが、フランスに2-4で敗れ準優勝に終わった。

 クロアチア代表のズラトコ・ダリッチ(Zlatko Dalic)監督は、ラキティッチの決断について本人と話し合ったと明かし、残念ではあるものの尊重すると続けた。

 ダリッチ監督は「イヴァンは代表チームで偉大なキャリアを送った。W杯における勝負を決するPK戦での彼の冷静さは誰もが忘れない」と述べた。(c)AFP