【9月19日 AFP】カナダ地方部の幹線道路で、車を自動運転に設定していた運転手の男が座席を倒して眠り、その間に車が制限速度を超えて走行したとして、男は危険運転の罪で訴追された。警察が明らかにした。

 地元警察による17日のツイッター(Twitter)投稿によると、現場はアルバータ(Alberta)州の町、ポノカ(Ponoka)近郊。

「車は自動運転中だったとみられ、時速140キロ超で走行していた。運転席と助手席のシートは完全に後方に倒され、そこに座っていた者らは眠っていたようだ」と記されている。

 カナダ公共放送CBCによると、車は米電気自動車(EV)大手テスラ(Tesla)の車両で、自動運転に設定されており、訴追された男は20歳だった。幹線道路の同区間の制限速度は時速110キロだったという。

 地元警察の巡査部長はCBCに対し、20年のキャリアの中でも今回のようなケースは初めてで、「言葉を失った。昔はこういうテクノロジー自体なかったが」と語った。

 テスラの自動運転機能は、走行車線内でのハンドル、アクセル、ブレーキの自動調整を可能にするとはいえ、人が一切介入しない走行は想定していない。

 同社はウェブサイトで、「現時点での自動運転機能は、運転手による能動的な制御を必要としており、車両を自立走行させるものではない」と注意を呼び掛けている。(c)AFP