【9月18日 AFP】国際テニス連盟(ITF)は17日、テニス界の先駆的な存在として知られるビリー・ジーン・キング(Billie Jean King)氏をたたえ、女子国別対抗戦フェドカップ(Fed Cup)をビリー・ジーン・キング・カップ(Billie Jean King Cup)に改称すると発表した。

 今回の発表は、「オリジナル9」として知られるキング氏ら9人が、テニス界の既存権力から独立して50周年と合わせて行われた。同氏らの動きは、独自ツアーの創設、そして女子テニス協会(WTA)の設立へとつながった。

 ITFは「コート上のチャンピオンであり、コート外のパイオニアであるビリー・ジーン・キング氏は、平等へ向けた世界的な活動家。あらゆる形の差別との闘いに人生をささげてきた」「彼女が体現する価値観は、今年は116の国が出場するなど毎年行われる女子スポーツの国際団体戦としては最大規模に成長した大会の精神をまさに示すものだ」とコメントした。

 一方、選手および監督として計10度のフェドカップ制覇を誇るキング氏は、「とても光栄で非常にありがたい」「すごくエキサイティング。まだ実感が湧かない」と語った。

 今年から新方式で行われるはずだったフェドカップの決勝ラウンドは、新型コロナウイルスの影響により来年に延期することが決まっている。ハンガリー・ブダペストで開催される決勝ラウンドには12か国が出場し、賞金は1800万ドル(約19億円)となっており、女子のチーム戦としては最高額、また男子の国別対抗戦デビスカップ(Davis Cup)と同等になっている。(c)AFP