【9月18日 Xinhua News】中国福建省(Fujian)福州市(Fuzhou)永泰県(Yongtai)の西北部に位置し、県の中心市街地から20キロ以上離れた紅星郷と盤谷郷には、紅星郷礼柄小学校、淡洋小学校、盤谷郷栄新小学校の三つの小規模小学校が点在する。

 礼柄小学校には児童と教員がそれぞれ1人しかいない。県の教育部門はこの児童のために学校を維持し続けており、同校の黄麗珠(Huang Lizhu)先生が1人で国語、数学、音楽、体育などの科目を教えている。紅星郷淡洋小学校には、3人の児童と2人の教師がいる。

 現在、盤谷郷栄新小学校に在籍する10人の児童は、全員出稼ぎ中の親と離れて農村で暮らす「留守児童」だという。盤谷郷中心小学校の卓暁永(Zhuo Xiaoyong)校長は、学校の統廃合は世の中の流れで仕方がないが、自宅の近くで学びたい子どもが1人でもいれば、学校を維持していくとし、「このような『児童数1人の学校』がなければ、子どもたちは学びをあきらめてしまうだろう」と話した。

 統計によると、2019年末時点で、永泰県のへき地にある村級(村レベル)小学校28校のうち8校が、児童数1人あるいは児童数3人の学校となっている。紅星郷中心小学校の陳鳳騰(Chen Fengxiaong)校長は、「たとえへき地であっても、地理的条件が厳しくても、子どもたちのために学びの場を確保し続けなければならない」と語った。(c)Xinhua News/AFPBB News