【9月20日 Xinhua News】中国山西省(Shanxi)汾陽市(Fenyang)の中心市街地から西北へ約5キロ離れた田村にある聖母廟は、明の嘉靖年間(1522~1566年)に建造された。
 
 現在では正殿のみが残されている。大殿内の東・西・北の三つの壁には壁画が描かれており、東側と西側の壁にある壁画の高さは3・7メートル、北側の壁にある壁画の高さは2・5メートル、3面の壁画の総面積は59・46平方メートル。いずれも中国古代の女神、西王母(せいおうぼ)の物語が描かれている。

 
 東・西・北の壁にある壁画の題名はそれぞれ「迎駕図」「巡幸図」「燕楽図」で、人物やあずまや、楼閣などが描かれている。同壁画は皇室の宮廷での暮らしを映し出し、当時の皇族の風習や習慣が色濃く表れた明代の道教壁画の傑作となっている。(c)Xinhua News/AFPBB News