【9月16日 AFP】(更新、写真追加)イスラエルは15日、米ホワイトハウス(White House)で開かれた式典で、長く敵対関係にあったアラブ首長国連邦(UAE)とバーレーンのアラブ2か国との国交を正常化する協定に署名した。協定を仲介したドナルド・トランプ(Donald Trump)米大統領は、さらにサウジアラビアを含む数か国が近くイスラエルと同様の合意に達する可能性があるとしている。

 イスラエルのベンヤミン・ネタニヤフ(Benjamin Netanyahu)首相は、UAEのアブドラ・ビン・ザイド・ナハヤン(Abdullah bin Zayed Al-Nahyan)外務・国際協力相とバーレーンのアブドラティフ・ザイヤーニ(Abdullatif al-Zayani)外相と共に2国間協定に署名。3者とトランプ氏は合同宣言にも署名した。

 トランプ氏は署名式での演説で、「数十年の分断と紛争を経て、私たちは新たな中東の始まりを迎える」と言明。「私たちはきょう、歴史の流れを変えるために集まった」と述べた。

 ネタニヤフ首相も「きょうは歴史の転換点であり、平和の新たな始まりを告げるものだ」と表明した。

 イスラエルと国交を正常化するアラブ国家は1979年のエジプト、1994年のヨルダン以来となる。

 トランプ氏は署名式を終えた後、記者団に対し、さらに「7か8、あるいは9か国」が近くイスラエルと同様の協定を結ぶだろうと言明。サウジアラビアも「適切な時に」合意に至るとの見解を示した。(c)AFP