リビア東部勢力の本部にデモ隊が放火、停電や燃料高騰で不満高まる
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【9月14日 AFP】リビア第2の都市ベンガジ(Benghazi)で13日、暫定政府と対立する元国軍将校の実力者、ハリファ・ハフタル(Khalifa Haftar)司令官の推す東部の分裂勢力「代表議会」の本部ビルが、デモ隊に放火された。現地の治安情報筋が同日、明らかにした。
代表議会の「内務省」当局者は「13日早朝、デモ隊が内閣府の建物を攻撃し」「放火して逃げた」と、匿名を条件にAFPに語った。
警察と消防隊が駆け付けたが、建物の正面入り口が焼け落ちた。
有力軍事組織「リビア国民軍(LNA)」を率いるハフタル氏の支配地域で抗議デモが行われるのはまれ。だが、ベンガジでは頻繁な停電や、流通する現金の不足、燃料の高騰を受けて住民の怒りが高まっており、10日夜からデモが続いている。
また、東部マルジュ(Al-Marj)でもデモが発生し、警察署に強行突入したデモ隊に向けて警察が発砲。目撃者と病院関係者によると、少なくとも5人が負傷した。
代表議会は、「デモの権利や表現の自由を逸脱しない」ようデモ隊に警告している。(c)AFP