【9月13日 AFP】シリアのバッシャール・アサド(Bashar al-Assad)大統領の叔父で、富豪のラミ・マフルーフ(Rami Makhlouf)氏の父親である実業家のモハマド・マフルーフ(Mohamad Makhlouf)氏が12日、新型コロナウイルス感染症のため88歳で死去した。親族の関係者2人がAFPに語った。

 マフルーフ氏はアサド大統領の母方の叔父にあたり、アサド氏の父親であるハフェズ・アサド(Hafez al-Assad)前大統領の政権の支柱と見なされていた。1970年代と80年代に国内有数の実業家として活動したマフルーフ氏だが、地元メディアによると8月23日に首都ダマスカス市内の病院に搬送された。


 マフルーフ氏の事業は何年も前に息子のラミ氏に引き継がれており、ラミ氏は推計数十億ドル(数千億円)規模の企業帝国を築き上げた。ラミ氏はいとこのアサド大統領との結びつきが強かったものの、勢力争いのあおりで今年関係が悪化した。

 シリア保健省によると、新型コロナウイルスのパンデミック(世界的な大流行)が始まって以来、シリア政府の統制下にある地域の感染者は3476人、死者は150人となっている。(c)AFP