【9月11日 Xinhua News】中国航天科工集団の関係者はこのほど、宇宙IoT(モノのインターネット)衛星ネットワーク構築に向け、2021年に通信衛星の集中的な打ち上げを計画していることを明らかにした。

 同集団では来年、子会社の航天科工行雲科技が進める中国初の低軌道狭帯域(ナローバンド)コンステレーション「行雲プロジェクト」の衛星12基を打ち上げる予定。プロジェクトは3段階に分かれ、同社は2023年ごろに衛星80基の打ち上げを予定している。

 航天科工行雲科技は第1段階として今年5月、「行雲2号01」「同02」を打ち上げ、軌道に乗せることに成功。2基は衛星間通信にレーザーリンクを採用することで長距離通信を可能にし、リアルタイム通信の性能向上につながった。

 来年の第2段階では衛星12基が打ち上げられる予定で、同プロジェクトのグローバルサービスの範囲がさらに拡大する。

 宇宙IoT衛星ネットワークは広範囲をカバーするため、天候や分野に関わらず容易に接続できるようになる。行雲プロジェクトは、携帯電話の通信が完全にカバーできなかったIoTビジネス通信の盲点を解決するとして期待されている。(c)Xinhua News/AFPBB News