【9月10日 AFP】米メジャーリーグラグビー(MLR)のサンディエゴ・リージョン(San Diego Legion)は9日、イングランド代表のヘッドコーチ(HC)を務めるエディー・ジョーンズ(Eddie Jones)氏が、パートタイムのコンサルタントとしてチームに加わると発表した。

 リージョンによれば、ジョーンズ氏はオンラインを利用するか、米カリフォルニア州サンディエゴを訪れるかして、「あらゆるレベル」の活動についてクラブに助言を行うという。

 クラブの発表文の中で、ジョーンズ氏は「イングランド代表の指揮に最も力を入れることに変わりはないが、ラグビーというスポーツを成長させることに対して情熱がある」とコメントした。

「サンディエゴが示したビジョンや野心、またタイトルを獲得するという明確な目標を持ってプロラグビークラブを運営しているオーナーに感銘を受けた。そうした努力の中で、彼らをサポートできることが楽しみだ」

 リージョンのダレン・ガードナー(Darren Gardner)会長は、クラブを「ワールドクラスのラグビー組織」に変革するため、ジョーンズ氏をコンサルタントとして招へいしたと明かした。

 ジョーンズ氏は昨年のW杯日本大会(Rugby World Cup 2019)でイングランドを決勝に導き、2016年のシックスネーションズ(Six Nations Rugby 2016)ではグランドスラム(全勝優勝)を果たした。また、2003年のW杯ではオーストラリアを決勝にまで進出させ、2015年大会では日本を率いた。

 60歳のジョーンズ氏は、今年に入ってイングランドとの契約延長に合意し、2023年のW杯フランス大会までチームを率いることになっており、リージョン側も同氏のクラブでの任務は、代表を指揮する合間に果たされると強調している。

 2018年に始まったMLRで、強豪の一つとして頭角を現しているリージョンは、昨シーズンのプレーオフ決勝でシアトル・シーウルブズ(Seattle Seawolves)に敗れた。今シーズンの同リーグは、新型コロナウイルスのパンデミック(世界的な大流行)によって打ち切りとなった。

 リージョンは選手獲得のために定期的に海外に目を向けており、2021年と2022年のシーズンに向け、元イングランド代表キャプテンのクリス・ロブショウ(Chris Robshaw)や、元ニュージーランド代表のマア・ノヌ(Ma'a Nonu)を補強している。(c)AFP