【9月6日 CNS】スイスの世界食品最大手ネスレ(Nestle)は、中国の飲用水事業を中国ビール2位の青島ビール(Tsingtao Brewery)に売却すると発表した。

 発表では、青島ビールはネスレが保有する中国のミネラルウオーターブランド「大山」「雲南山泉」と、ネスレの上海、昆明(Kunming)、天津(Tianjin)の3工場を買収。「ネスレピュアライフ」ブランドの販売権も取得する。

 ネスレは「この取引が消費者や、販売店、従業員に与える影響はない」と説明。ネスレは今後、中国事業で炭酸水「ペリエ(Perrier)」や、ミネラルウオーター「サンペレグリノ(S.PELLEGRINO)」「アクアパンナ(Acqua Panna)」といった高価格帯製品の輸入販売に特化する。一方の青島ビールは、中国のビール市場が縮小傾向の中で事業の多角化を図り、「ウインウイン」の関係を目指す。

 中国メディアによると、ネスレは福建省(Fujian)にある食品子会社「銀鷺」の売却も検討しているという。(c)CNS-中新経緯/JCM/AFPBB News