【9月2日 AFP】(更新)国際原子力機関(IAEA)は2日、メディアに公開した年次報告書で、北朝鮮が一部核施設の稼働を続けており、同国の核開発活動は依然「深刻な懸念の一因」になっていると警告した。

 IAEAは同報告書で、「北朝鮮が核開発計画を継続していることは、国連安全保障理事会(UN Security Council)の関連決議に明らかに反しており、深く遺憾である」と指摘した。

 IAEAによると、昨年8月の報告書発表以降に、核施設とされる寧辺(ニョンビョン、Yongbyon)の施設で「濃縮ウランの製造と一致する兆候」などが確認されたという。

 寧辺をはじめ、北朝鮮各地にある施設への立ち入りには至っていないため、オープンソースの情報や衛星画像などの「入手可能な情報」を基に分析を行ったと説明している。

 2日には、北朝鮮が核開発から退いたと主張している米国も、北朝鮮が弾道ミサイル計画に向けた資材と設備の確保を続けていると警鐘を鳴らしている。(c)AFP