【9月5日 CNS】北京市内の大学で新学期が始まった8月15日以降、60万人以上の学生が次々とキャンパスに戻ってきた。各大学は新型コロナウイルス対策として「必要なとき以外は通学しない」と学生に呼びかけると同時に、オンラインも使った「スマート授業」を導入。感染防止と教育環境の確保を同時に実現している。

 北京市昌平区(Changping)にある北京化工大学(Beijing University of Chemical Technology)昌平キャンパスでは、新学期に合わせてあらゆる場所の消毒を徹底。約1万7000人の学生が安心して通学できるようにした。

 北京化工大学セキュリティー部の龐然(Pang Ran)副部長は「学生たちは大学の入り口で消毒エリアと体温測定エリアを通過し、本人確認をしてから、キャンパスに入ります」と説明。これまでに1万5000人以上の学生が日時をずらして大学に戻ってきた。一部の学生はPCR検査の結果待ちなどでまだ通学していない。

 北京化工大学教務部の蘇海佳(Su Haijia)副部長によると、教室で授業を受けるだけでなく、インターネットを通じて授業を受ける「オフライン+オンライン」の「スマート授業」を導入。1万人の学生が授業を受けることを実現した。キャンパスにまだ戻れない学生もオンラインで授業を受けたり、繰り返し授業内容を確認したりできる。

 各大学によると、学生がキャンパスに戻るピークは8月31日~9月6日で、1日約5万人に達すると推定される。北京市教育委員会広報担当の李弈(Li Yi)氏は「各大学は今後も感染対策を徹底し、学生と保護者も関連規則を順守してほしい」とあらためて呼びかけている。(c)CNS/JCM/AFPBB News