【9月2日 AFP】ラグビーフランスリーグ・トップ14は1日、今週末に予定されていたスタッド・フランセ(Stade Francais)とボルドー・ベグル(Bordeaux-Begles)の今季開幕戦について、新型コロナウイルスを理由に延期すると発表した。

 前月、25人と報じられる陽性反応者が確認されたスタッド・フランセは、トップ14を運営するLNRに対し、体調面で問題のないフロントローが足りないため、試合の延期を求めていた。

 LNRは「プロラグビー団体にとって、選手の健康が絶対優先」と述べた。「選手の安全を保証する状況にあるため、スタッド・フランセは今週末に向けて必要な数のフロントローをそろえることができなかった」

 億万長者で知られるハンスピーター・ヴィルト(Hans-Peter Wild)氏がオーナーを務めていることから、昨シーズンの予算が同リーグで最も大きかったスタッド・フランセは8月、仏ニース(Nice)でのキャンプから戻る際、陽性反応者が出たと明かしていた。

 スタッド・フランセはまた、新型ウイルスに感染したメンバーの中には、肺が損傷した選手もいると述べた。リーグ側によれば、スタッド・フランセのプレシーズン中の管理について調査を行う予定だという。

 今月19日に行われるヨーロピアンラグビーチャレンジカップ(European Rugby Challenge Cup)の準々決勝でボルドーがエディンバラ(Edinburgh Rugby)に敗れた場合、同大会の準決勝が予定されていた26日か27日に今回延期になった試合が開催される。

 LNRは先月31日、それぞれの試合の3日前には検査が行われ、1チームに2人以上の陽性者が確認された場合、次の試合は延期になるといった内容を含む新型コロナウイルス感染症(COVID-19)のプロトコルも発表している。(c)AFP