【9月1日 CNS】中国が独自に開発した軽スポーツ機「領雁(Lingyan)」AG50が先月26日、湖北省(Hubei)荊門市(Jingmen)で初飛行に成功した。その名のごとく大きな雁(がん)のように空を舞い、見守る観衆の前で12分間のフライトを安全に果たした。

 首席テストパイロットの黄傑(Huang Jie)氏は「初フライトですべてのシステムは正常に機能しており、計画通りに完了しました」と報告。中国では7月下旬にも、大型水陸両用機AG600が初の海上飛行に成功したばかり。国産航空機のAGシリーズにまた新たな仲間が加わった。

 AG50は、航空メーカー大手・中国航空工業集団の系列企業「中航通用飛機(China Aviation Industry General Aircraft)」所属の特殊航空研究所によって開発された。並列2座席、高翼単葉機、標準尾翼デザインを採用。流線形の機体に前部3点固定式着陸装置を装備している。最大離陸重量は650キロ、標準搭載量は245キロ。最長航続距離は650キロで、最高速度は時速222キロとなっている。(c)CNS/JCM/AFPBB News