【8月31日 AFP】レバノンの首都ベイルートの港湾地区で4日に発生し、少なくとも188人が死亡した大爆発で、レバノン人3人を含む7人が依然として行方不明となっていることが分かった。同国軍が29日、明らかにした。

 軍報道官は記者会見で「行方不明者が発見されるまで、捜索および救助活動を止めることはない」と述べた。

 また、記者団に対し、「依然として7人が行方不明となっており、(内訳は)親族がDNAサンプルを提供したレバノン人3人のほか、シリア人3人、エジプト人1人」だとした。

 同報道官によると、この数字はレバノンの国内治安部隊(ISF)が提出したデータを、赤十字(Red Cross)との協力によりまとめたものだという。

 ISFは先週、爆発後に行方不明になっていた33人の遺体を特定したことを明らかにしていた。

 公衆衛生省は29日、爆発による死亡者数が188人になったと発表。

 ベイルートの湾港地区で保管されていた、肥料として広く用いられている大量の硝酸アンモニウムの爆発により、少なくとも6500人が負傷したほか、数万人が家を失った。

 数か月におよぶ経済危機と新型コロナウイルスのパンデミック(世界的な大流行)に見舞われている同国の首都を新たな悲惨が見舞った形となった。(c)AFP