【8月27日 AFP】マイク・ペンス(Mike Pence)米副大統領(61)は26日、共和党全国大会で副大統領候補の指名受諾演説を行い、民主党のジョー・バイデン(Joe Biden)前副大統領が11月の大統領選で当選したら「米国は安全でなくなる」と有権者に警告するとともに、ドナルド・トランプ(Donald Trump)大統領は「極左」から国民を守る人物だと訴えた。

 3日目を迎えた党大会は、この日もトランプ氏を米国的価値観と人権の擁護者として持ち上げる登壇者が次々と登場。「アメリカンドリーム」の終焉(しゅうえん)をたくらむ「闇の勢力」について語り、民主党の対立候補らに敗北する選択肢は共和党にはないと強調した。

 ペンス氏は、メリーランド州ボルティモア(Baltimore)にあるマクヘンリー要塞(ようさい)(Fort McHenry)からこの日の基調演説者としてスピーチした。マクヘンリー要塞は、米英戦争中の1814年に英国軍がとりでを守る米国軍に激しい砲撃を加え、米国歌「星条旗(The Star-Spangled Banner)」の歌詞の原型が生まれるきっかけとなった場所だ。

 演説の中でペンス氏は、ウィスコンシン州ケノーシャ(Kenosha)で黒人男性が警察に背後から撃たれた事件にも触れ、暴力的な抗議デモが起きていることについて「はっきりさせておきたい。ミネアポリス(Minneapolis)であろうが、ポートランド(Portland)であろうが、ケノーシャであろうが、暴力は止めねばならない」「われわれは法と秩序をもたらす」と強い口調で語った。(c)AFP/Sebastian Smith