【8月27日 Xinhua News】キエビネ(Calanthe sieboldii Decne.)はラン科エビネ属の陸生植物で、鮮黄色の大きな花を咲かせ、非常に観賞価値が高い。常緑広葉樹林で生育し、生態環境や水源に対する条件が比較的厳しいため、野生の資源は希少で、植物界の「キンシコウ」と呼ばれている。

 中国江西省(Jiangxi)にある南昌大学生命科学学院の楊柏雲(Yang Boyun)教授率いる研究チームは詳細な研究の結果、キエビネが絶滅の危機にひんしている主な原因について、生存を依拠している生態環境の破壊や、人間による乱獲、種子胚発生率の極端な低さ、自然界で有効な送粉者となる昆虫の不足により、生育に適した区域の縮小と断片化が急激に進行したためと突き止めた。楊氏のチームは現在、無菌培養と共生培養の繁殖システムを確立し、研究室でのキエビネの大規模な育苗に成功した。(c)Xinhua News/AFPBB News