【8月24日 CNS】中国・河南省(Henan)伊川県(Yichuan)窯湾(Yaowan)付近で18日夕方ごろ、男性が10キロボルトの電力が通っている送電線で身動きが取れなくなる事故が起きた。

 消防隊員が現場に到着したころには、日が落ちていた。男性は作業用の命綱を装着し、右手で頭を押さえ、左手は感電により手が硬直し、送電線から離れなくなっていた。「早く降ろしてほしい!」と叫び、苦しそうな様子だった。

 救急隊員がはしご車の準備をしている間に、別の救急隊員は地元の電力部門に送電の中止を要請した。電力を遮断したあと、2人の救急隊員がはしご車で男性に近づき、まず、男性の作業用命綱を切断し、左手に巻き付いている送電線を切断したのち救助した。

 約30分で男性は救助され、緊急搬送された。20日午前まで治療を受け、切断手術を受ける必要はあるが、命に別条はないという。

 消防隊員によると、男性の名前は武といい、事故当時、送電線に電気が通っていないと思い、不必要な電線を回収して転売しようと考えていたという。ところが、感電してしまい、左手が電線に付着してしまった。幸い通報がすぐあったため、大惨事にはならなかった。(c)CNS/JCM/AFPBB News