【8月20日 AFP】ベラルーシのアレクサンドル・ルカシェンコ(Alexander Lukashenko)大統領(65)は19日、大統領選の不正疑惑をめぐって歴史的規模の抗議行動が続く中、さらなる騒乱の阻止と国境の防衛強化を政府に指示した。

 長年にわたり強権的な体制を敷いてきたルカシェンコ氏は、国家安全保障会議の席上で、「(首都)ミンスクでは今後一切、暴動が起きてはならない。人々は疲弊し、和平と平穏を求めている」と述べた。

 ルカシェンコ氏は、今月9日に行われた大統領選で6度目の任期を勝ち取ったと主張。国内各地で続く抗議デモ鎮圧のため治安部隊を動員したと説明した。

 また、ベラルーシの「国境全て」について防衛を強化するよう国境警備当局に指示したことも明らかにし、「戦闘員や武器弾薬、資金が他国から流入し」暴動を物理的に支える事態を防ぐために必要な防衛措置だと主張した。(c)AFP