【8月20日 AFP】(更新)クーデターが起きたマリで19日、同国陸軍将校のアシミ・ゴイタ(Assimi Goita)大佐が、自らがイブラヒム・ブバカル・ケイタ(Ibrahim Boubacar Keita)大統領政権を転覆させたクーデターを主導したと発表した。

 ゴイタ氏は政府高官らとの会談後、「自己紹介させていただく。私は大佐アシミ・ゴイタで、『国民救済委員会(National Committee for the Salvation of the People)』委員長だ」と表明した。ゴイタ氏は18日から19日にかけてテレビでクーデターを発表した将校の一団の中にいたものの、話すことはなかった。

 前日のクーデターを受けて、国連安全保障理事会(UN Security Council)は19日、マリに民生復帰を求めた。

 安保理の15の理事国は、軍隊は「遅滞なく兵舎に戻るべきだ」と強調。数か月に及ぶ抗議活動の後のケイタ大統領政権の転覆を受けて、「法の支配を回復し憲法秩序の回復に向けて動くことが急務である」と明言した。

 アフリカ連合(AU)、欧州連合(EU)、米国のいずれも、軍事政権に拘束されている指導者らの解放を求めた。(c)AFP