【8月19日 AFP】新型コロナウイルスの感染拡大が加速しているレバノンで、当局は18日、新たなロックダウン(都市封鎖)措置と夜間外出禁止令を施行すると発表した。

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 内務・自治省によると、新措置は21日から実施し、期間は2週間。8月4日にベイルートの港湾地区で発生した壊滅的な爆発を受け、現在も続いているがれきなどの撤去作業や救援活動への影響はないとしている。

 外出禁止は午後6時(日本時間翌日午前0時)から翌日午前6時(日本時間同正午)まで。この間はショッピングモールは営業せず、飲食店は営業時間を短縮して配達のみを行い、集会も禁止される。

 空港は通常通りに営業し、各省の出勤者は通常の半数に制限する。8月4日の大規模爆発で破壊された地域は、がれきなどの撤去作業が複数区域で続いているためロックダウン措置の対象外となる。

 レバノンの新型コロナウイルスの感染者は、爆発の前から増加傾向にあったが、このところ急速に増えていた。

 当局は17日、1日の新規感染者数としてはこれまでで最多の456人を記録したと発表。18日にも、さらに421人の新規感染者が確認された。2月に同国初の感染が確認されて以降の累計感染者数は9758人となり、うち107人が死亡している。(c)AFP