【8月14日 Xinhua News】中国電子商取引(EC)大手アリババグループ(Alibaba Group)傘下の阿里巴巴文化娯楽集団は12日、江蘇省(Jiangsu)昆山市(Kunshan)の周荘鎮(Zhouzhuang)人民政府と地元企業との3者で映画産業の一大拠点「阿里影視産業基地」を建設することで合意し、調印式を行った。

 北宋時代の名画「清明上河図」に描かれた街並みや文化・風習、往時の繁栄ぶりを忠実に再現し、国内外の映画やテレビドラマ用に中国で最も時代考証に優れた宋代のロケ地を完成させる。このほか、ロケ地などを巡るフィルムツーリズムや映画関連施設の運営など複数の事業を展開する予定。

 阿里巴巴文化娯楽集団の劉墉(Liu Yong)副総裁は「傘下の動画サイト優酷(Youku)や阿里巴巴影業(アリババ・ピクチャーズ)など優位性のある経営資源を投じて、映画製作やテレビドラマの撮影のほか、技術革新や新規事業の創出なども支援していきたい」との方針を示した。

「中国第一の水郷」と呼ばれる周荘鎮は、第1陣の中国歴史文化名鎮や国家最高ランクの5A級観光地などに指定されている。同鎮の朱天舒(Zhu Tianshu)党委員会書記は、アリババと手を組んで映画産業拠点を建設することは、周荘の文化観光の振興を強く後押しし、地域全体の観光資源化を加速させるとともに、新たな文化観光のエコシステムの構築にもつながると語った。(c)Xinhua News/AFPBB News