【8月13日 AFP】ボリビアで、武装した抗議デモ参加者による道路封鎖が10日目に入った。当局は、これにより新型コロナウイルスの感染拡大対策に必要な医療物資が病院に届けられなくなっているとして、デモ隊を非難している。

 ハビエル・イッサ(Javier Issa)内務副大臣は12日、国外に逃亡したエボ・モラレス(Evo Morales)前大統領の支持者らが、ボリビアの政府機関9機関の至るところにバリケード142個を設置したと述べた。

 デモ参加者の大部分は先住民族と農家で、総選挙が再び延期されたことに怒りの声を上げている。選挙は当初5月に行われる予定だったが、新型コロナウイルスのパンデミック(世界的な大流行)を受け、9月6日に延期されていた。

 最高選挙裁判所は今回、総選挙をさらに10月18日に延期。アルゼンチンに亡命中のモラレス氏によりあおられたデモ隊は、これを9月に戻すよう要求している。

 モラレス氏の支持者らは、総選挙の延期はモラレス氏が党首を務めた政党「社会主義運動(MAS)」から立候補したルイス・アルセ(Luis Arce)氏が、大統領になることを妨げるのが目的だと主張している。アルセ氏は、今年1月にMASの候補に指名されて以降、世論調査で常に支持率トップを維持している。(c)AFP