2020.08.08

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新作速報! パテック フィリップ/新工場落成記念限定モデルはスティール製「カラトラバ」だ!

新たな “物語” を紡ぐブランド渾身のモデルが集結! 時計フェアの中止による混沌とした状況でも、ホットな新作が次々と登場している。タグ・ホイヤーやパテック フィリップ、オメガ、ブランパン、フランクミュラーなどストーリーもまた興味深い最新作を紹介します。



カラトラバ 6007A/1000本限定の記念モデルは異例ずくめ。直径40㎜のケースはステンレススティール製、ブルーグレーのダイアルはセンターにカーボン調のテクスチャーを施し、夜光付きホワイトゴールド製のアラビア数字と針を配置。サファイアクリスタルのケースバックにカラトラバ十字とNEW MANUFACTURE 2019の文字を記載。税別309万円。


PATEK PHILIPPE

パテック フィリップは、会社の歴史における重要な出来事の折々に記念モデルを発表するのが伝統だ。時計の開発や製造を行う新工場のPP6の落成を記念する2020年の最新モデルも大きな話題になっている。


この「カラトラバ 6007A」は、これまでの凝った複雑時計などと違い、シンプルな自動巻き3針で、ステンレススティールのケース、アラビア数字のブルーグレーダイアル、カーフスキンのレザーストラップという、パテック フィリップでは極めて珍しい仕様である。インフォーマルで若々しい印象もブランドの新時代を象徴しているかのようだ。


ジュネーブ郊外のプラン・レ・ワットに構える工場の駐車場区画に新設された製造拠点のPP6。ムーブメントの構成部品や外装部品の製造、アンティークの修復、新素材と技術の研究開発を行うパテック フィリップ・アドバンスドリサーチなど多彩な部門が収まる。


時計ジャーナリスト・菅原 茂はこう見た!

波乱に満ちた2020年を特別な感慨をもって振り返る日がいつか訪れるはず。そんな時に、この年とともに思い出すのは「カラトラバ 6007A-001」だろう。スティール製パテック フィリップもさることながら、新たなライフスタイルに合わせて高級時計の価値観も変化する転換点を象徴しているようにも思える印象的な時計だ。


ENGINE編集部・前田清輝はこう見た!

今年は新作を見ることが叶わないと思っていただけに、嬉しいニュース! しかもパテック フィリップでは珍しいステンレスをケースを採用し、カーボンをモチーフにしたダイアルセンターやテキスタイルパターンの型押しストラップが新鮮だ。気になるのは日本に入る本数だが、購入希望者が殺到すること間違いないだろう。


文=菅原 茂(時計ジャーナリスト)/前田清輝(ENGINE編集部シニア・エディター)
(ENGINE2020年9・10月合併号)

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文=菅原 茂(時計ジャーナリスト)/前田清輝(ENGINE編集部シニア・エディター)

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