【8月3日 AFP】アフガニスタン東部のナンガルハル(Nangarhar)州ジャララバード(Jalalabad)で2日、旧支配勢力タリバン(Taliban)とイスラム過激派組織イスラム国(IS)の戦闘員ら数百人が収容されている刑務所が武装集団の襲撃を受け、少なくとも3人が死亡した。当局が明らかにした。タリバンと政府軍は7月31日から3日間の停戦に合意し、比較的平穏な中で襲撃が起きた。

 ナンガルハル州政府報道官がAFPに明らかにしたところによると、武装集団は爆弾を積んだ車をジャララバードにある刑務所の近くで爆発させたあと、警備員らを銃撃した。報道官は「戦闘員の多くは刑務所近くの市場に陣取り、治安要員と交戦中」で、「戦闘は現在も続いている」と述べた。

 匿名の治安当局者は、刑務所を襲撃したのは5〜10人の集団だとAFPに語った。

 前日の1日、アフガニスタンの情報機関、国家保安局(NDS)は、NDSの特殊部隊がジャララバード近郊で作戦を実施しIS幹部アサドゥラ・オラクザイ(Assadullah Orakzai)容疑者を殺害したと発表。オラクザイ容疑者はアフガン治安部隊を狙った複数の襲撃事件に関与していたという。

 今回の刑務所襲撃は、政府とタリバンが合意してイスラム教の犠牲祭(イード・アル・アドハ、Eid al-Adha)の3日間に合わせて行われた停戦の最終日に発生した。タリバンは襲撃への関与を否定した。

 イスラム過激派の活動を監視する「SITEインテリジェンス・グループ(SITE Intelligence Group)」のツイッター(Twitter)投稿によれば、ISは同組織の通信社「アマーク(Amaq)」を通じて、刑務所襲撃の犯行声明を発表した。(c)AFP