【7月29日 AFP】子どもの権利保護団体「セーブ・ザ・チルドレン(Save the Children)」は29日、レバノンの経済危機によってベイルート首都圏で計91万人が食料や生活必需品を十分に入手できない状態にあり、その半数以上を占める子どもたちが年内に餓死する可能性があると警告した。

 レバノン経済は過去数か月で崩壊し、同国史上最悪の危機に陥っている。現地通貨の価値は80%減と暴落。多くの事業は閉鎖に追い込まれ、失業率と貧困率は急上昇し、さらに新型コロナウイルス感染症(COVID-19)による収入減でも打撃を受けている。

 セーブ・ザ・チルドレンはレバノン政府に対し、最貧困層の人々に生活必需品を提供するための援助策を講じるよう要請した。政府は国際通貨基金(IMF)の緊急支援を得るため交渉を続けている。(c)AFP