【7月24日 AFP】ボクシング、WBO世界スーパーミドル級王者のビリー・ジョー・ソーンダース(Billy Joe Saunders、英国)は23日、英国ボクシング管理委員会(BBBofC)に罰金1万5000ポンド(約200万円)を科されたものの、ライセンスの暫定停止処分については解除されて再びリングに立てることになった。

 30歳のソーンダースは3月、新型コロナウイルスのロックダウン(都市封鎖)中に、家庭内でもめ事が起きた際の女性への攻撃方法を男性に助言した映像がソーシャルメディアに流出し、批判を浴びていた。問題の動画では、同選手がサンドバッグを使用しながら「女性の顎を攻撃」する方法を指南していた。

 その後ソーンダースは謝罪し、ユーモアの表現を間違えたと弁明すると同時に家庭内暴力に関する慈善団体に2万5000ポンド(約340万円)を寄付すると表明。しかし、これにBBBofCは納得せず、同選手のライセンスを暫定停止処分にしたほか、22日に開かれた懲戒委員会への出席を命じていた。

 BBBofCはコメント文で、「ソーンダース氏の説明を考慮した結果、スチュワード(委員会)は同氏の不正行為を認定し、慈善団体への寄付金として1万5000ポンドの罰金を科した」「ボクシングライセンスの停止処分については解除された」と述べた。(c)AFP