【7月24日 AFP】ボクシングの元世界ヘビー級王者で2005年に現役を引退したマイク・タイソン(Mike Tyson、米国)氏が23日、54歳という年齢でリングに復帰し、51歳の同胞ロイ・ジョーンズJr(Roy Jones Jr)氏と米ロサンゼルスで9月12日に対戦すると明らかにした。

 タイソン氏は自身が立ち上げたリーグ「レジェンズ・オンリー・リーグ(Legends Only League)」の公式ウェブサイトで、一時期ヘビー級王者に君臨して50代に突入するまでファイトを続けてきたジョーンズJr氏と8ラウンドのエキシビションマッチを行うと発表した。

 米スポーツ専門チャンネルESPNとのオンライン会見で、「とにかく、すごいものになる」と話したタイソン氏は、今回のファイトではカリフォルニア州の規定でヘッドギアの着用が義務付けられるため、自身とジョーンズJr氏にとって深刻なけがにつながる懸念は特にないといい、「俺たちは互いに名人級のファイターだ」「自分の身の守り方は分かっている。大丈夫だ」と自信をのぞかせた。

 また、試合はショーというよりも本格的なファイトになると明言。「自分たちのスキルと戦い方を示してやる」とし、全盛期の脅威的な強さを取り戻したいと強調した。「リングでは100パーセントのマイク・タイソンをお見せする」「素早いスピードで、前に出る」

 高い年齢でのバトルについてタイソン氏は、年を取った人でもスポーツ界を盛り上げられるということを見せたいとしており、「できると思っているし、他の人にも可能だと確信している」「自分たちは終わってなんかいない。オーバーエージは用済みだと言う人もいるが、今の現役選手よりファンは多い」と主張した。

 現役時代の通算成績ではタイソン氏が50勝(44KO)6敗、2018年2月が最後の試合となっているジョーンズJr氏は66勝(47KO)9敗となっている。(c)AFP