【7月24日 AFP】仏東部ブザンソン(Besancon)で2016年、日本人留学生の黒崎愛海(Narumi Kurosaki)さん(当時21)が行方不明になった事件で、黒崎さんを殺害した疑いが持たれているチリ人の元交際相手ニコラス・セペダ・コントレラス(Nicolas Zepeda Contreras)容疑者(29)が23日、チリの空港で仏当局に身柄を引き渡され、フランスへ向け出国した。

 ブザンソンのエティエンヌ・マントー(Etienne Manteaux)検事は「セペダ氏はサンティアゴ空港で仏警察に身柄を引き渡された」と表明。チリ警察によると、同容疑者は同日午後3時半(日本時間24日午前4時半)すぎにフランスへ向けて出国した。

 セペダ容疑者は24日午前10時55分(日本時間同日午後5時55分)にパリのシャルル・ドゴール(Charles de Gaulle)空港に到着し、公判が行われるブザンソンに向かう予定。

 2016年12月、フランス・アルプス(French Alps)山脈近くに位置するブザンソンの大学に留学中だった黒崎さんは、セペダ容疑者と食事をした後に行方不明になった。数日後に黒崎さん失踪の通報があった際、セペダ容疑者はすでにチリに帰国していた。

 仏当局はセペダ容疑者が嫉妬に駆られて黒崎さんを殺害したとみているが、本人は容疑を否認。大規模な捜索が行われたものの、黒崎さんは行方不明のままとなっている。(c)AFP/Miguel SANCHEZ