【7月21日 AFP】陸上男子短距離のマイケル・ノーマン(Michael Norman、米国)が20日、米テキサス州フォートワース(Fort Worth)で行われた競技会の100メートルで今季世界最速タイムの9秒86を記録したと、ワールドアスレティックス(World Athletics、世界陸連)が発表した。

 カリフォルニア州出身で22歳のノーマンは、2016年以来の出場となった100メートルのレースで優勝を果たした。

 ノーマンはレース後、ツイッター(Twitter)に「4年という長い月日がたち、久々に100メートルを走れた」と投稿した。

 シーズンが新型コロナウイルスによって大打撃を受けている中、これまでの今年の最速タイムは、南アフリカのアカニ・シンビネ(Akani Simbine)が3月に母国のプレトリア(Pretoria)でマークした9秒91だった。

 ノーマンはこの結果、男子400メートル王者のウェイド・バンニーキルク(Wayde van Niekerk、南アフリカ)に次ぎ、100メートルで10秒切り、200メートルで20秒切り、400メートルで44秒切りを果たした史上2人目の選手となった。

 ノーマンは、けがの影響もあって優勝候補に挙げられていた第17回世界陸上ドーハ大会(17th IAAF World Championships in Athletics Doha)の400メートルで決勝進出を逃すなど、悔しい形で昨シーズンを終えていた。(c)AFP