【7月18日 AFP】米大リーグ(MLB)でフリーエージェント(FA)となっているヤシエル・プイグ(Yasiel Puig)外野手が17日、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の検査で陽性だったことを明らかにした。これでアトランタ・ブレーブス(Atlanta Braves)との契約は、破談になる見通しとなっている。

 MLBはこの日、ここ1週間に実施された検査において、来週のシーズン開幕に向けてトレーニングを開始した選手の中で陽性反応を示したのは5人だけだったと公表した。

 2012年にキューバから亡命してロサンゼルス・ドジャース(Los Angeles Dodgers)と7年契約を結び、2017年と2018年にはチームのワールドシリーズ進出に貢献したプイグは、昨年はシンシナティ・レッズ(Cincinnati Reds)とクリーブランド・インディアンス(Cleveland Indians)でプレーし、米国の市民権も獲得した。

 プイグはコメント文を発表し、「検査では陽性だったが、自分は無症状ですこぶる元気だ」「検査で2度陰性が出るまで隔離生活に入る。すぐに良い結果が出ることを願っている」「こうなってしまって残念だが、すべては神のおぼしめしであり、MLBには復帰できるようになると確信している」と語った。

 報道によると、29歳のプイグはブレーブスでニック・マーカキス(Nick Markakis)の代替選手として期待されていた。マーカキスは、新型コロナウイルスのパンデミック(世界的な大流行)で3月の開幕が延期された今季の出場を見送ると決断した。

 一方、ピッツバーグ・パイレーツ(Pittsburgh Pirates)では、グレゴリー・ポランコ(Gregory Polanco)外野手も陽性だったことが公表された。デレック・シェルトン(Derek Shelton)監督は、次週行われるセントルイス・カージナルス(St. Louis Cardinals)との開幕戦までに復帰できるかもしれないと述べている。

 ドミニカ共和国出身の28歳のポランコは、チームメートへの感染を防ぐために球場には立ち入らず、ここ4日間はチーム練習に参加していなかった。(c)AFP