【7月15日 Xinhua News】中国山西省(Shanxi)晋中市(Jinzhong)で出土した古代中国の帯金具、帯鉤(たいこう)を集めた巡回展「束帯矜荘 犀比玎珰-晋中市出土帯鉤芸術展」が省内の陽泉市博物館で開かれている。

 帯鉤とは、現代のベルトのバックルに当たり、中国の伝統的な服飾文化の中でも重要な位置を占める。形こそ小さいものの、身に着ける人の身分や地位を示す装身具であり、当時の流行がうかがえる。

 省内外を巡回する本展では、山西省晋中市博物館が所蔵する300点余りを展示。「歴史と用途」「材質と形状」「装飾技法」の3部構成で紹介する。いずれも同市楡次区(Yuci)の猫児嶺(びょうじれい)古墓群から出土した。同古墓群からは1980年代以降、さまざまな時代の墓が数千基見つかっている。中でも戦国時代と漢代の墓が最も多く、この地域の社会がどのように発展してきたかを知る上で重要な資料となっている。

 同博物館での展示は9月末まで。その後は河北省(Hebei)の邯鄲市博物館を回り、12月から晋中市博物館での開催となる。(c)Xinhua News/AFPBB News