【7月15日 AFP】2016年リオデジャネイロ五輪の陸上女子20キロメートル競歩で銀メダルを獲得したマリア・ゴンサレス(Maria Guadalupe Gonzalez、メキシコ)について、薬物違反による資格停止処分を不服とした異議申し立てが却下され、逆に文書などを偽造した疑いで調査対象となっていることが分かった。陸上競技の不正防止機関「アスレチックス・インテグリティ・ユニット(AIU)」が14日、発表した。

 現在31歳のゴンサレスは、2018年10月の薬物検査で陽性となり、2022年までの資格停止処分を科されたが、汚染された肉を食べたためだと主張してスポーツ仲裁裁判所(CAS)に異議を申し立てていた。

 しかしCASはこの申し立てを却下した上で、「1回目の違反に関する懲罰委員会の審議の過程で、手を加えた文書とねつ造した証拠を提出し、さらには偽の証人を立てて証言させる改ざん行為があった」ことを指摘し、2回目の違反の疑いをかけている。

 ゴンサレスはリオ五輪の他に、2017年の第16回世界陸上ロンドン大会(16th IAAF World Championships in Athletics London)でも同種目の銀メダルを獲得していた。(c)AFP