【7月15日 AFP】旧ソ連構成国のアルメニアとアゼルバイジャンの間で発生した軍事衝突は、3日目となる14日も続き、少なくとも兵士9人が死亡した。

 南カフカス(South Caucasus)地域の宿敵同士である両国は12日以降、ここ数年で最大規模の衝突を繰り広げ、情勢不安定な同地域において事態の激化への懸念が高まっている。

 アゼルバイジャン側は14日、将校2人を含む兵士7人が死亡したと発表。同国の国防副大臣は国営テレビに対し、少将と大佐、兵士5人が14日朝の「交戦中、英雄的に亡くなった」と明らかにした。12日以降の戦闘によるアゼルバイジャン側の死者数はこれで11人となった。

 一方のアルメニア側は一連の戦闘で初めて犠牲者が出たことを明らかにし、兵士2人が死亡したと発表した。

 両国はアゼルバイジャン南西部のナゴルノカラバフ(Nagorno-Karabakh)自治州の帰属をめぐって数十年にわたり紛争状態にある。同自治州は、3万人が犠牲になった1990年代の紛争でアルメニアの民族分離独立派に占領された。(c)AFP