【7月15日 AFP】戦闘が激化しているシリア北西部イドリブ(Idlib)県で14日、ロシア・トルコ両軍が合同パトロールを行っていた際、即席爆発装置(IED)が爆発し、ロシア兵3人とトルコ兵数人が負傷した。ロシア国防省が明らかにした。

 同省の発表によると、両国軍の車列が緩衝地帯の南側で主要幹線道路M4を巡回していたところ、午前8時50分(日本時間同日午後2時50分)に装置が爆発したという。

 これにより、ロシアとトルコの装甲車各1台が損傷。ロシア兵3人が「軽傷」を負い、複数のトルコ兵が負傷したという。

 イドリブは、シリア内戦において反体制派の最後の主要拠点となっている。同県内とその周辺での激しい戦闘を終結させるための停戦合意が結ばれた後、ロシア・トルコ両軍は3月から、M4沿いの合同パトロールを開始していた。

 シリア内戦で、ロシアはバッシャール・アサド(Bashar al-Assad)大統領を支持し、トルコは敵対勢力を支持している。だがロシア・トルコ両国は戦闘行為を減らすため、複数の合意を結んでいる。(c)AFP