【7月13日 AFP】世界の大富豪80人超が13日、新型コロナウイルス流行からの復興支援のため、超富裕層への課税を大幅に強化すべきだと、公開書簡で各国政府に呼び掛けた。

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 人道支援を目指す富豪らの団体「ミリオネアズ・フォー・ヒューマニティー(Millionaires for Humanity)」は、富裕層は課税額を「即座に、大幅に、永続的に」引き上げられてしかるべきだと公開書簡につづった。

 署名しているのは、米アイスクリームメーカー、ベン&ジェリーズ(Ben and Jerry's)の共同創業者のジェリー・グリーンフィールド(Jerry Greenfield)氏や、脚本家のリチャード・カーティス(Richard Curtis)氏、映画監督のアビゲイル・ディズニー(Abigail Disney)氏ら。

 書簡の中で富豪らは、自分たちは病院の集中治療棟で患者らの治療に当たったり、食料品店で商品を補充したりするわけではないが、「われわれには多くのお金がある。世界がこの危機から回復していく中で、今切実に必要とされていて、今後何年にもわたり必要となるお金だ」「新型コロナウイルス感染症が世界を襲う中、われわれ富裕層は世界を癒やしていくために果たすべき非常に重要な役割がある」と書いている。

 この書簡は、G20財務相・中央銀行総裁会議の開催に先立って公開された。(c)AFP