【7月12日 AFP】イラン民間航空連盟(CAO)は11日、今年1月に発生したウクライナ旅客機の撃墜に関する報告書を発表し、誤射につながった主要な「人的ミス」は、防空部隊のレーダーシステムにおける調整ミスによるものだったことを明らかにした。

 CAOは事故調査に関する最終報告ではなく「事実報告」とした文書を提出。報告書は、レーダーを調整するための「手順を踏む際の人的ミスにより生じた不具合」によって、システムに「誤差」が生じたとしている。

 さらにこのミスが「危機の連鎖」を引き起こし、旅客機が撃墜される数分前にさらなるミスが繰り返されることになったという。

 ウクライナ国際航空(Ukraine International Airlines)の旅客機PS752便は、米国とイランの間で緊張が高まるさなかの今年1月8日、ウクライナの首都キエフへ向けてイランの首都テヘランの主要空港を離陸した後、ミサイル2発によって撃墜され、176人が死亡した。

 イランは数日後、誤って撃ち落としたことを認めていた。(c)AFP