【7月12日 AFP】サッカー元イングランド代表で、1966年のW杯(World Cup)優勝メンバーであるジャック・チャールトン(Jack Charlton)氏が、10日に85歳で死去した。11日、家族が発表した。

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 W杯イングランド大会で弟のボビー・ チャールトン(Bobby Charlton)氏とともにタイトルを獲得したジャック・チャールトン氏は、1969年のリーグ優勝と1972年のFAカップ(FA Cup)制覇を果たしたリーズ・ユナイテッド(Leeds United)にとって、不可欠な一員だった。

 チャールトン氏の家族は発表文で「ジャックは7月10日金曜日に、85歳で穏やかに亡くなりました。ノーサンバーランド(Northumberland)の自宅で、家族が寄り添っていました」と述べた。

「多くの方々にとっての友人であるとともに、夫、父、祖父、曽祖父として慕われていました」「私たちは、彼が過ごした類いまれな人生と、さまざまな国やあらゆる階層の人々にもたらした喜びを、どれほど誇りに思っているかを表現しきれません」

 イングランドサッカー協会(FA)は訃報に「非常に悲しんでいる」とし、同W杯決勝の旧西ドイツ戦でハットトリックを記録したジェフ・ハースト(Geoff Hurst)氏は「ジャックはW杯で勝つチームに必要なタイプの選手であり人物だった」とツイッター(Twitter)に投稿した。

 チャールトン氏はまた、アイルランド代表の監督としてもチームを主要国際大会に導く手腕を見せ、カルトヒーローとして人気を博した。特に、1990年のW杯イタリア大会ではアイルランドを準々決勝にまで導き、1996年には同国から名誉市民の称号を付与された。(c)AFP