【7月12日 AFP】19-20イタリア・セリエAは11日、第32節の試合が行われ、クリスティアーノ・ロナウド(Cristiano Ronaldo)がPK2本を決めた首位ユベントス(Juventus)はアタランタ(Atalanta)と2-2の引き分けに持ち込み、リーグ9連覇へ大きく前進した。

 先に行われた試合で2位ラツィオ(SS Lazio)が1-2でサッスオーロ(US Sassuolo)に敗れたことで、公式戦11連勝中でこの日の一戦を迎えたアタランタには、2位に浮上してユベントスとの勝ち点差を6に縮めるチャンスが訪れていた。

 しかし、ユベントスは2度追う展開となり、押される時間が長くなりながらも、ロナウドが90分に2本目のPKを決め、6試合を残して2位との差を8ポイントに広げた。今季リーグ戦28ゴール目を挙げたロナウドは、得点ランキングで首位に立つラツィオのチロ・インモービレ(Ciro Immobile)まで1点差に迫っている。

 ユベントスの主将を務めるレオナルド・ボヌッチ(Leonardo Bonucci)は、「まだ計算してはいけない。数字上チャンピオンになるまでアクセルから足を離してはならない」とコメントした。

 一方、首位と9ポイント差の3位を維持することになったアタランタにとっては、どちらもハンドを取られてPKから失点を喫し、ストレスのたまるアウェーゲームとなった。

 アタランタを率いるジャン・ピエロ・ガスペリーニ(Gian Piero Gasperini)監督は「どうすればいいと言うんだ? 腕を切り落とせと?」「ここでのルールの解釈は他と違う。他の国では、あんなふうにしてPKを与えない」「ここでのルールなのだから、仕方ない」とライブストリーミングサービス「DAZN(ダゾーン)」に話した。

 ASローマ(AS Roma)は降格危機にあるブレシア(Brescia Calcio)に3-0で快勝し、来季のヨーロッパリーグ(UEFA Europa League 2020-21)出場圏内を堅守している。(c)AFP