【7月12日 AFP】米大リーグ(MLB)、ニューヨーク・ヤンキース(New York Yankees)の守護神アロルディス・チャップマン(Aroldis Chapman)が、新型コロナウイルスの検査で陽性反応を示したことが分かった。アーロン・ブーン(Aaron Boone)監督が11日に発表した。

 ブーン監督は、チャップマンが「当面の間」チームから離れるとコメント。状態については「軽い症状があるが、全体には良好だ」と話した。

 チャップマンはオールスターゲーム(All-Star Game)に6回選出されている32歳で、ヤンキー・スタジアム(Yankee Stadium)で行っている練習には参加していたが、紅白戦には出場していなかった。回復後も、24時間の間に検査で2回陰性にならなければ再合流はできない。

 ブーン監督は「われわれは全てのプロトコルに従っている」「他に(合宿で)陽性反応は出ていない」と話した。

 カンザスシティ・ロイヤルズ(Kansas City Royals)も同日、捕手のキャム・ギャラガー(Cam Gallagher)が陽性になったことを発表した。こちらは10日夜の紅白戦に出場していた。

 ギャラガーは「この発表をしなければならないことに、驚いているという言葉では足りないくらいだ」「無症状なので、隔離期間中もコンディション維持に引き続き努めたい」と話した。

 他にも、ヒューストン・アストロズ(Houston Astros)はこの日の練習を中止し、短縮シーズンの開幕に向けた準備を進めるMLBに、新型ウイルスに関する不安が暗い影を落としている。

 アストロズは、スタッフの一人が陽性の人物と接触した可能性があるという報告を受けて練習中止を決めた。アストロズが新型ウイルス関連で練習を中止するのは、6日に続いて2回目となった。

 ゼネラルマネジャー(GM)のジェームズ・クリック(James Click)氏は、「MLBの検査と報告のプランの一環として、スタッフの一人が、新型ウイルスの陽性反応を示した球団外の人物と接触した可能性があるという警告を受けた」「十分に警戒をするため、きょうの練習は中止にした」と話した。 

 リーグと選手会(MLBPA)は10日、先月から始まった選手とスタッフの新型コロナウイルス感染症(COVID-19)検査で、これまでに計83人が陽性反応を示したと発表している。うち選手は71人で、スタッフは12人だった。(c)AFP