【7月11日 AFP】米大リーグ(MLB)、サンフランシスコ・ジャイアンツ(San Francisco Giants)のバスター・ポージー(Buster Posey)捕手は10日、新型コロナウイルスの影響で短縮して行われる今シーズンの不参加を表明した。既往歴を理由とした決断ではないため、ポージーは800万ドル(約8億6000万円)の給与を放棄することになる。

 ポージーは前週、チームのトレーニングキャンプに姿を見せていたが、今月23日に開幕が予定されているシーズンの欠場を検討する中で、練習を3度欠席していた。

 球団は「ジャイアンツはバスターの決断を完全に尊重する」「バスターはわれわれのチームにおいて不可欠な存在であり、大きな痛手ではあるが、2021年に彼が戻ってくるのを楽しみにしている」とコメントした。

 ポージーは2012年にナ・リーグ最優秀選手(MVP)に輝いた33歳。球宴には6度出場し、2010年、2012年、2014年にはチームのワールドシリーズ制覇に貢献した。

 MLBではこれまでにアトランタ・ブレーブス(Atlanta Braves)のフェリックス・ヘルナンデス(Felix Hernandez)やロサンゼルス・ドジャース(Los Angeles Dodgers)のデビッド・プライス(David Price)ら少なくとも8人がシーズン欠場を表明している。

 またMLBは同日、先月から始まった選手とスタッフの新型コロナウイルス感染症(COVID-19)検査で、これまでに計83人が陽性反応を示したと発表した。うち選手は71人で、スタッフは12人だった。選手名や球団名については明かされていない。(c)AFP